USAのランゲージ・オブ・ストーン/ドラッグ・シティから、3面開きデジパックでのリリース。ノア・バーバヨフ(発音正解なのか不明)はイスラエル出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)で、07年にイスラエルでアノヴァ・ミュージックからシングルCDをリリース後渡米して、現在は主にカリフォルニアを拠点に活動しているようだ。本作は、08年にリリースされたおそらくファースト・アルバムなのだが、イスラエル盤とUSA盤があって、イスラエル盤のスリーヴはブックレットに掲載。メンバーは、ノア、カット・エルナンデス、ジェシー・スパーホーク、グレッグ・ウィークス、ジェシカ・ウィークス、マーガレット・ヴィンク、アーミット ・エレス等々、グレッグとヤイアー・ヨナの共同プロデュース。アコースティック・ギター、ヴァイオリン、マンドリン、チェロ、コントラバス等の弦楽器と、リコーダー、フルート等の管楽器を中心とした静かでチェンバー的なバックに、ノアの倍音の多いくぐもった声のヴォーカルが淡々と絡むサウンドは、例えばヴァシュティ・バニアンのセカンド辺りに通じる印象。全体に漂う浮世離れした浮遊感と、内省的な哀愁の弦楽器の響きは、確実に時間の流れと空気の色が変わるというか、別世界へと誘われる独特の雰囲気を放っていて、当世アシッド・フォーク系文句なしの好盤と思う。スリーヴ&ブックレットの素敵なアートワークも含め、ヴァシュティ・バニアン、エマニュエル・パルナン、マリー・スー、エクストラディシュン、シャーリー・コリンズ辺りと同じ香りを放つ、前に出ない感じの淡々とした佇まいは、ともかくも非常に心地好い。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Acid Folk/SSW,Folk,Chamber / Digi-Pack CD(2008) / Language Of Stone/Drag City/USA)
Noa Babayof(vo,g)
Katt Hernandez(vln)
Jesse Sparhawk(mdln)
Greg Weeks(rcdr,per,noise,bells)
Jessica Weeks(fl)
Margaret Wienk(cello,cntr-bass)
Amit Erez(g,vo)
Produced by Greg Weeks, Yair Yona
収録曲目
01.Prelude
02.A Song For Me
03.Indian Queen
04.Marching Bard
05.Loving You
06.One Song
07.At Your Death
08.Cotton Strings
09.Midtown Fair
10.This Years Parade
11.Before Sleep
12.Them That Are Writing These Songs