メキシコのアンヒアード・オブ・ホープから、見開きデジスリーヴでのリリース。マベ・フラッティはメキシコ・シティを拠点に活動するグアテマラ出身のチェリスト兼シンガー・ソング・ライター(SSW)で、只今のところポスト・クラシカル/現代音楽方面に軸足を置いているようだ。本作は、21年にリリースされたソロ名義セカンド・アルバムで、ボーカル、チェロ、エレクトロニクス等のマベを核に、曲によってクレア・ラウジー、ウーゴ・ケサダ、アルバロ・カストロ、ニョイス、セバスティアン・ロハス、ココ・バダン、ペドロ・ティラド等々が適時参加。ドローン感十分のチェロ、アンバーでエレガントなボーカルに、ノイジー&ドローンなエレクトロニクスが絡み、ポスト・クラシカルなサウンドメイキングに埋没していく、ちょっと独特のサウンドを展開。6曲がボーカル入、3曲がインストで、郷愁感とアンニュイさが交叉する楽曲の淡い情感と、エクスペリメンタル/現代音楽調のシリアスな透徹感が、サイケな音像に収束する様は非常に見事。チェロ弾語りスタイルのくぐもった女性ボーカル、意外にメロディアスな楽曲が放つアシッド・フォーク的情感と、洗練されたポスト・クラシカルなサウンドスケープのマッチングは面白く、シルヴィア・タロッツィ、ゾーラ・メネノー、メローペ辺りに通底するセンスという印象。全体に濃密で内省的な空気感が流していて心地好く、正しくサイケな好盤と思う。素晴らしい!。
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輸入盤
(Acid Folk/Post Classical,SSW,Psyche / Digi-Sleeve CD(2021) / Unheard Of Hope/Mexico)
Mabe Fratti(vo,cello,electronics,etc)
Claire Rousay(electronics)
Hugo Quezada(kbd,mltrn,electronics)
Alvaro Castro(b,g,electronics,chimes)
Nois(b,g,electronics,chimes)
Sebastian Rojas(electronics)
Coco Badan(electronics)
Pedro Tirado(electronics)
Produced by Unknown
収録曲目
1.Nadie Sabe
2.Mil Formas de Decirlo
3.Hacia el Vacio
4.En Medio
5.Inicio vinculo Final
6.Aire
7.Cuerpo de Agua
8.Que Me Hace Saber Esto
9.Un Dia Cualquiera