アルゼンチンのクラブ・デル・ディスコから、見開きデジスリーヴでのリリース。ロリ・モリーナはブエノスアイレス出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)で、ニコ・コタのプロデュースの下で08年にデビューした。本作は、20年にリリースされたフォース・アルバムで、メンバーは、ギター弾語りのロリを軸に、ラミロ・フロレスの管楽器、フロレスのアレンジによる弦楽四重奏の他、ファン・キンテーロとアルバロ・ルイスがボーカルで曲によってゲスト参加、プロデュースはエルナン・エシュト。概ね、アシッド・フォーク方面のサウンドを展開していて、浮遊感十分のくぐもったボーカル、柔らかい響きのギター、控え目だが時折妖しいコード感で寄り添うクラリネット、フルート、弦楽四重奏が、全て木漏れ日調の淡い情感に収束。スペイン語ボーカルや楽曲のコード進行には、明らかに南米感が感じられるが、ボサノヴァやクラシック系とはまた違った、しっとりと落ち着いた独特の佇まいで、囁きと呟きの狭間でハミング感を放つロリのシンギングや、シンプルで的を射たギター、ドローン的管&弦楽器の絡みは非常に見事。文字通りの意味でのアシッド・フォークではないかも知れないが、このアンバーな美しさと静謐な空気感は、まずもってその線のリスナーにアピールするだろう、ともかくも心地好い好盤と思う。素晴らしい!。
輸入盤
(Acid Folk/SSW,Folk / Digi-Sleeve CD(2020) / Club Del Disco/Argentina)
Loli Molina(vo,g)
Ramiro Flores(clnt,fl)
Julio Dominguez(vln)
Cecilia Garcia(vln)
Elizabeth Ridolfi(vla)
Lucas Argomedo(cell)
Juan Quintero(vo)
Alvaro Ruiz(vo)
Arranged by Ramiro Flores
Produced by Hernan Hecht
収録曲目
01.Fantasma
02.Sangre / Lucidez
03.Lo azul sobre mi
04.Un momento en el aire
05.Frontera (con Juan Quintero)
06.Martin (Edgardo Cardozo)
07.Tigres
08.Si algo se pierde en ese movimiento
09.Volcan
10.Colores
11.Ouroboros (con Alvaro Ruiz)