UKのサイエンス・フリクションからのリシュー。ロイ・ハーパーはマンチェスター出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、路上でブルースを弾語りながらヨーロッパを放浪した後、65年頃からロンドンのフォーク・クラブで歌うようになり、66年にファースト・アルバムをリリースした。現在でも、ピンク・フロイドやレッド・ツェッペリンのメンバーの他、ケイト・ブッシュやジョニー・ライドン等、多くのミュージシャン達からリスペクトを受ける、ブリティッシュ・フォーク&ロック界の孤高の存在。本作は、70年にUKハーヴェストからリリースされたフォース・アルバムで、ハーヴェスト移籍後初の作品。メンバーは、ヴォーカル&ギターのハーパー、リコーダーのトニー・ヴィスコンティ、ハープのデヴィッド・ベッドフォード、プロデュースのピーター・ジェナーしかクレジットはないが、けっこう辛辣なブラックユーモアと繊細なイメージが同居する独特な詩を、特徴あるギター・フレーズと歌いまわしのアコースティック・ギター弾き語りで淡々と聴かせ、唯一リズム隊の入るラスト・ナンバーの「ヘルス・エンジェルス」で、サイケなオルガンとエレキ・ギターが炸裂するというオチのある1枚。この人の音楽は、アシッド・フォークだけで括れてしまう程ゆるいヒッピー乗りが強いわけでもなく、分かりやすいサイケ感が前面に出ているわけでもないが、このクレバーな佇まいと引き締まった存在感には、例えばピーター・ハミルと同じ孤高感と醒めた狂気が感じられ、トラッドを基調としたギター・フレーズやメロディはイアン・アンダーソンとも共通する。カッコよし!。TESオビ・解説付
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輸入盤/デッドストック入荷
(Acid Folk/Psyche,Progressive / Jewel-case CD(1999) / Science Friction/UK)
Roy Harper(vo,g,hmca)
Tony Visconti(rcdr)
David Bedford(harp)
& Unknown Others
Produced by Peter Jenner
収録曲目
01.Don't You Grieve/悲しまないで
02.I Hate The White Man/白人が嫌い
03.Feeling All The Saturday/土曜日感覚
04.How Does It Feel/それはどんな感じ?
05.Goodbye/グッドバイ
06.Another Day/或る日
07.Davey/デヴィ
08.East Of The Sun/太陽の東
09.Tom Tiddler's Ground/トムのグラウンド
10.Francesca/フランチェスカ
11.Song Of The Ages/ソング・オブ・ジ・エイジス
12.Hell's Angels/ヘルス・エンジェルス