国内/UKのギアボックス・レコードから、限定ペーパースリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様、おそらくライナーは付いていない。リザ・ローはアムステルダム出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、アムステルダム音楽院在学中の15年にピープル・フロム・ザ・バルコニーにボーカリストとして加入、19年からソロ活動を開始、現在はロンドンを拠点に、ハリソン・ストームやステフ・ストリングス等々との共演活動も行っている。本作は、25年にリリースされたソロ名義ファースト・アルバムで、メンバーは、ボーカル、ハーモニー・コーラス、アコースティック・ギター、ピアノ、シンセ等をマルチにこなすリザを軸とした、ショーン・ローガン、マールテン・シマ、フレーク・ミュルデル、トム・ブラントの5人編成を基本に、曲によってベン・トリグ、エムレ・ラマザノグル、クリス・ハイソン、ヴァウテル・フィンゲルフート等が適時ゲスト参加、ライラとジョン・ケリー(ex.ポール・マッカートニー,ケイト・ブッシュ,etc)の共同プロデュース。概ね、インディー・ポップ調、アシッド・フォーク調、その両方のミクスチャー調の3つのパターンに大別される感じだが、倍音の多いリザのくぐもったボーカルと、キラキラ系の能天気さを抑えた楽曲が、アンバーな空気感を十二分に担保していて、全体が淡い木漏れ日系の情感に収束。ともかくも流していて心地好く、インディー・ポップ・ミーツ・アシッド・フォークの素敵な好盤と思う。
ギアボックス盤/限定プレス
(Acid Folk/Folk,Indie Pop / Paper-Sleeve CD(2025) / Gearbox Records/UK,Japan)
Liza Lo(vo,ac-g,p,syn)
Sean Rogan(p,el-g,rubber-bridge-g,baritone-g,vo)
Maarten Cima(el-g,rubber-bridge-g,baritone-g)
Freek Mulder(b)
Tom Blunt(ds)
Ben Trigg(cello)
Emre Ramazanoglu(per)
Chris Hyson(syn,programming)
Wouter Vingerhoed(syn)
Produced by Jon Kelly & Liza Lo
収録曲目
01.Gipsy Hill
02.Morning Call
03.Darling
04.Catch The Door
05.A Messenger
06.Live In The Moment
07.Open Eyes
08.Anything Like Love
09.What I Used To Do
10.Confiarme
11.Show Me