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UKのクロマーゾーンから、デジパックでのリリース。ジュディ・ダイブルはロンドン出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)で、何よりフェアポート・コンヴェンション、トレイダー・ホーンでの活動や、プログレ系リスナーにはジャイルズ・ジャイルズ＆フリップ(GG&F)の末期に参加していたことでも知られていると思う。本作は、16年9月10日にケンブリッジの聖バルナバ教会で行われたコンサートを収録したライヴ盤で、メンバーは、ジュディ、アリステア・マーフィー、フィル・トムズ、ジェレミー・サーモン、マーク・フレッチャー、リッチ・ノーランのバンドと、ケイト・クロウ、スティーヴ・ビンガム等の弦楽五十奏、プロデュースはマーフィー。13年の「フロウ＆チェンジ」から6曲、この後17年にリリースされるミニCD「ソングス・イン・ウェイティング」と18年「アース・イズ・スリーピング」収録される2曲と、キングクリムゾンの「風に語りて」のカヴァーの計9曲。全体にしっとりと落ち着いた佇まいで、シンプルで的を射たバンドと弦楽隊の演奏と、ジュディの儚げでくぐもったシンギングが非常によいマッチングを見せる。スタジオ盤と多少アレンジは違っているが、メランコリックで湿った質感と英国然とした薄曇りのアンバー感は十分に担保されていて、ともかくもエレガントで心地好い好ライヴ盤と思う。余談だが、「風に語りて」はGG&F時代に既にジュディが歌ったヴァージョンがあって、その意味ではセルフ・カヴァーともいえる。20年7月12日に肺癌で他界してしまった、合掌！。
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輸入盤
(Acid Folk/Psyche,Folk,Progressive/ Digi-Pack CD(2020) / Cromerzone/UK)
Judy Dyble(vo)
Alistair Murphy(ac-g,p)
Phil Toms(kbd)
Jeremy Salmon(el-g)
Mark Fletcher(b)
Rich Nolan(cymbal,cajon)
Kate Clow(vln)
Steve Bingham(vln)
Brenda Stewart(vla)
Christina Connell(vla)
Daniel Grace(cello)
Strings Arranged by Phil Toms
Produced by The Curator(aka.Alistair Murphy)
収録曲目
1.Driftaway
2.Crowbaby
3.See What Your Words
4.Faded Elvis
5.Silence
6.Featherdancing
7.Wintersong
8.The Sisterhood Of Ruralists
9.I Talk To The Wind
