& 
!
UKのBGOから、14年新規リマスター＆2枚組でのリシュー。スリップ・ケース付で、ここではそのスリップ・ケースを載せた。インクレディブル・ストリング・バンド(ISB)は、ロンドン出身のクライヴ・パーマー(ex.ザ・フェイマス・ジャグ・バンド,C.O.B.,etc)が、ウィズ・ジョーンズとのパリまでのバスキング旅行から帰国後にスコットランドのエジンバラに移住し、そこで知り合ったロビン・ウィリアムソンとデュオ活動を開始、そこにマイク・ヘロンが加わる形で65年に結成された。パーマー脱退後はウィリアムソンとヘロンを核として、トラッドと民族音楽を踏まえた独特のアシッド・フォーク・サウンドを展開した、非常に個性的で希有な存在。本作は、70年にUKエレクトラからリリースされたエイス・アルバムで、メンバーはヘロン、ウィリアムソン、リコーリス・マッケンジー、ローズ・シンプソンの4人編成を基本に、この後メンバーとなるマルコム・レ・メーストル等が曲によってゲスト参加、プロデュースはジョー・ボイド。実にアシッド・フォーク然としたあまり上手くないシタールに導かれて、タブラやフルート、フィドル、ギターなどがそれとなく加わり、何とはなしに絡み合いながら次々と流れ出てくるストレンジ・サイケ・フォークを展開。何がよいのかよく判らないままに、滲み出る独特の昂揚感と浮遊感に引き込まれ、ヘロヘロなタレ流しが心地好くなっていくという、何とも不思議で困ったサウンド。基本的にはヘタウマ感十分だが雰囲気満点というか、流していて心地好い素敵な空気感を放っていて、時折美しい佳曲もある。文字通りのアシッド・フォークで、正しくサイケなドラッグ・ミュージック。だまし絵的スリーヴも面白いが、ブックレット掲載写真を見るとライヴが観たくなる。
輸入盤／デッドストック入荷
(Acid Folk/Psyche,Strange / Jewel-case 2CD(2014 Re-master) / BGO/UK)
Mike Heron(g,vo,mdln,org,sitar,etc)
Robin Williamson(g,vo,fl,fdl,j-harp,etc)
Rose Simpson(b,vo,g,tabor)
Licorice McKenzie(ds,per,vo,g)
Malcolm Le Maistre(vo)
Peter Grant(banjo)
Janet Shankman(hpcd)
Produced by Joe Boyd
収録曲目
(Disc1):
01.El Wool Suite
02.The Juggler's Song
03.Time
04.Bad Sadie Lee
05.Queen Of Love
06.Partial Belated Overture
07.Light In Time Of Darkness/Glad To See You
08.Walking Along With You
09.Hirem Pawnitof/Fairies' Hornpipe
10.Bridge Theme
(Disc2):
01.Bridge Song
02.Astral Plane Theme
03.Invocation
04.Robot Blues
05.Puppet Song
06.Cutting the Strings
07.I Know You
08.Rainbow
