UK/EUのザ・ステート51・コンスピレイシーから、22年新規リマスター(モノ・ミックス)&3面開きデジスリーヴ&2CDでのリシュー。ドノヴァンは、スコットランドのグラスゴー出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、65年のデビュー当時から『英国製ボブ・ディラン』と呼ばれ多くのヒット曲を放ったビッグ・ネーム。本作は、67年にUKパイからリリースされた2枚組フィフス・アルバムだが、当初2枚組セットとバラ売りの並行リリースで、確か邦題は「ドノヴァンの贈り物/夢の花園より」。メンバーは、ギター弾語りスタイルのドノヴァンを核に、ハロルド・マクネアー、ジャック・ブルース(ex.クリーム,etc)、キース・ウェッブ(ex.パラディン,etc)、マイク・オニール(ex.ヘッズ・ハンズ・アンド・フィート,etc)、クリフ・バートン、トニー・カー(ex.デイライト,etc)、キャンディ・ジョン・カー(ex.ハプシャッシュ&ザ・カラード・コート,etc)、エリック・リーズ、ケン・ブラドック等々が適時バックを担当、プロデュースはミッキー・モスト。ドノヴァン本人によると、ディスク1が『私と同世代の結婚生活に入ろうとしている人々への音楽』、ディスク2が『新しい世代の子供たちへの贈り物』で、エレクトリック調とアコースティック調にはっきり分かれた対比がある。前述のメンバーたちが主に参加したディスク1は、ソフト・サイケ色とアート・ロック色が交叉する可愛らしいサウンド、ディスク2はドノヴァンのギター弾語りを軸としたアシッド・フォーク調で、特に独特に緊張感を保った、『どこかもう1つの世界』的雰囲気のディスク2が秀逸。71年のナインス「HMS」と同様、ブレイクやイエーツ、マザーグース等々を彷彿させる内容で、ポカポカ&プカプカの淡々と枯れた佇まいがともかくも心地好い。英国のゲーリック文化系やくぐもったアンバー感が好きな人なら、まずもって楽しめるだろう好サウンドと思う。余談だが、80年代以降の坂田靖子のマンガに通じる空気感という印象。素敵!。
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輸入盤
(Acid Folk/SSW,Psyche,Folk,Folk Rock / Digi-Sleeve 2CD(2022 Re-master) / The State51 Conspiracy/UK,EU)
Donovan(vo,g,hmca,bjo,whsl)
Mike O'Neil(kbd)
Harold McNair(fl)
Eric Leese(g)
Cliff Barton(b)
Mike Carr(vib)
Jack Bruce(b)
Ken Baldock(b)
Keith Webb(ds)
Candy John Carr(per)
Tony Carr(per)
Producerd by Mickie Most
収録曲目
"Wear Your Love Like Heaven":
01.Wear Your Love Like Heaven
02.Mad John's Escape
03.Skip-A-Long Sam
04.Sun
05.There Was A Time
06.Oh Gosh
07.Little Boy In Corduroy
08.Under The Greenwood
09.The Land Of Doesn't Have To Be
10.Someone's Singing
"For Little Ones":
11.Song Of The Naturalist's Wife
12.The Enchanted Gypsy
13.Voyage Into The Golden Screen
14.Isle Of Lslay
15.The Mandolin Man & His Secret
16.Lay Of The Last Tinker
17.The Tinker And The Crab
18.Widow With Shawl
19.The Lullaby Of Spring
20.The Magpie
21.Starfish-On-The-Toast
22.Epistle To Derroll