フランスのスフレ・コンティニュ・レコードから、時期不明の未発表曲2曲をボーナスで加えての、デジパックでのリシュー。エマニュエル・パルナンはパリ出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)で、ジェンテーヌやラ・コンフレリー・デ・フー等々での活動でも知られているかも知れない。本作は、77年にフランスのバロン・ノワールからリリースされたソロ名義ファースト・アルバムと思われる。ボーカル、ハーディ・ガーディ、ダルシマー、スピネット等々を駆使するエマニュエルを中心に、曲によってブルーノ・メノー、デニス・ガッサー、ヤン・ヴァーグ(ex.マザー・ゴング,etc)、ディディエ・マルエブ(ex.ゴング,クリアライト,etc)等が参加、エマニュエルとメノーの共同プロデュース。「バラの館」と題された本作は、トム・ニューマンの「フェアリー・シンフォニー」にも通じる、ハーディ・ガーディとダルシマを軸とした幽玄な古楽トラッド的インスト群と、アコースティック・ギターをバックに歌う極めて美しいフォーキー・ボーカル群、実験&音響的要素ある群で構成されていて、どれも非常に質の高い素晴らしいサウンド。全体に、優れて瞑想的で古楽的スピリチュアル感に満ちたトリップへと誘われ、確実に時間の流れと空気の色が変わる。原初的な雰囲気とエレガントさが奇跡的に同居する、数多あるアシッド・フォーク作品の最高峰の1つに違いなく、ともかくも絶品の味わいと心地好さを放つ。初出ボーナス2曲も含め、アシッド・フォーク愛好家は勿論、女性ボーカル愛好家もまずもって楽しめるだろう、すべからく要チェックの大好盤と思う。本当に素晴らしい!。チェコ・プレス盤
輸入盤
(Acid Folk/Celtic&Medieval Trad,Psyche,SSW / Digi-Pack CD(2022 '16Re-master) / Souffle Continu Records/France,Czech)
Emmanuelle Parrenin(vo,hdy-gdy,dlmr,spnt,per)
Bruno Menny(ds,effect)
Denis Gasser(g)
Yan Vagh(g,vo)
Didier Malherbe(fl)
Doatea Bensusan(vo)
Producerd by E.Parrenin & B.Menny
収録曲目
01.Ce Matin A Fremontel...
02.Plume Blanche, Plume Noire
03.Liturgie
04.Thibault Et L'Arbre D'Or
05.Ritournelle
06.L'Echarpe De Soie
07.Topaze
08.Belle Virginie
09.Ballade Avec Neptune
10.Maison Rose
11.Apres L'Ondee
12.Le Reve
bonus track(unreleased):
13.17 Decembre
14.La Foret Bleue