イタリアのソニー/RCAから、11年リマスター音源を使用してのリシュー。「Progressivamente Italia」シリーズ。クラウディオ・ロッキはミラノ出身のカンタウトーレで、ストーミー・シックスのオリジナル・メンバーだったが、ファースト・アルバムのリリース後に早々と脱退後はソロで活動した。ポップ・スター以前のフランコ・バッティアートと共に、エレクトロニクスや実験音楽色を織り込み独自のスタイルを歩んだ、70年代ミラノ・シーンの牽引者の1人。本作は、72年にイタリアのアリストンからリリースされたサード・アルバムで、前作「ヴォーロ・マジコ N.1」の続編。クレジット・メンバーは、前作からのロッキ、アルベルト・カメリーニ、ユージニオ・ペルサ、エノ・ブルーチェ、ロレンツォ・ヴァッサーロの他、1stに参加していたマウロ・パガーニ(ex.PFM)、ルーチョ・ファブリ(ex.PFM)、マリア・テレザ、ジジ・ガスパッリ、パウル・トゥエル等々。前作の続編なので雰囲気は同じだが、わりと盛り上がりを見せた前作を踏まえて、本作では前々作のファーストのようなクールで内省的なサウンドに戻っている印象。メロトロンやピアノ、フルート等を使った、しっとりと落ち着いたリリカルなナンバーもあるが、まるでロイ・ハーパーのようなギターがカッコいいギター弾き語りナンバーの2曲目や、地中海音楽とアシッド・フォークが合体したような、シタールも交えてヒャラヒャラとした盛り上がりを見せる5,7曲目なども、非常に味わい深く心地好い。全体に浮遊感が強く正しくサイケで、淡々とアシッド・フォーク然とした大好盤と思う。素晴らしい!。
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輸入盤
(Acid Folk/Psyche,Electronics,Progressive / Jewel-case CD(2014 '11Re-master) / Sony/Italy)
Claudio Rocchi(vo,g,mltrn)
Eugenio Persa(p,org,mltrn)
Alberto Camerini(g)
Eno Bruce(b,g)
Maria Teresa(vo)
Mauro Pagani(fl)
Lucio Fabbri(vln)
Lorenzo Vassallo(per)
Gigi Gasparri(per)
Paul Tuel(sitar)
Produced by Claudio Rocchi
収録曲目
1.L'Arancia E Un Frutto D'Acqua
2.Storia Di Tutti
3.La Norma Del Cielo
4.Lascia Gesu
5.Tutti Insieme
6.Il Bosco
7.Per La Luna