(中古/USED CD):97年の日本パタフィジック・レコード盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (黄バミ感少) / DISC=A
ノイズは、工藤冬里が中心となった不定形ユニットのワースト・ノイズを母体として、工藤と大村礼子のデュオ・ユニットとなった際にノイズに変名したグループで、70年代末から80年代前半にかけて断続的に活動、さらに篠田昌己(ex.じゃがたら,コンポステラ,etc)や高橋幾郎(ex.不失者,etc)なども出入りするMSHB(マヘル・シャラル・ハシュ・バズ)へと発展した。本作は、80年に日本エンゲル/ALMレコードからリリースされたファースト・アルバムで、79,80年の未発表ライヴ音源2曲をボーナス収録。メンバーは、オルガン&ドラムの工藤と、ボーカル&ギター&トランペットの大村のデュオを基本に、曲によって渡辺敏子が適時ドラムでゲスト参加。宙吊り感コード炸裂のオルガンのドローンに、ボーカルというよりはポエトリー・リーディングに近い、吹けば飛びそうな大村のか細い声、デタラメ感内包のギターやトランペットが浮遊するサウンド。ノイズという程ノイズではないが、かといって流していて心地好い方面でもないという意味では、確かにノイズ方面と言えるのかも知れず、例えばアングラ劇団の暗くシュールな芝居の舞台のような空気感は、ともかくもちょっと独特。素人感満点のボーカルが、重厚なオルガンと溶け合うことなくカウンターとして存在、それが既存の音楽へのアンチ・テーゼに収束するという意味では、正しくサイケなエクスペリメンタル・サウントと思う。とはいえ、どこか昭和の牧歌的メルヘン感が担保されていて、それがまた面白い。
パタフィジック盤
(Psyche/Avant-Garde,Experimental / Jewel-case CD(1997) / Pataphysique Records/Japan)