(中古/USED CD):04年の日本ソニー盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A 美品
マッチング・モウルは、ロバート・ワイアットがソフト・マシーン脱退後の71年12月に新たに結成したグループで、WMWS、キャロル・グライムス・デリヴァリー、ハットフィールド&ザ・ノース、ナショナル・ヘルス、クワイエット・サン、801、キャラヴァン、アイソトープ、ニュークリアス等々、結果として多くの関連バンドを持つカンタベリー・ロックのビッグ・ネームの1つ。グループ名は、ソフト・マシーンのフランス語『マシーヌ・モル(Machine Molle)』の空耳らしい。本作は、72年にUKのCBSからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、ワイアット、ビル・マコーミック、フィル・ミラー、デイヴ・マクレアの4人編成を基本に、1曲でブライアン・イーノがゲスト参加、プロデュースはキング・クリムゾンのロバート・フリップ。前作で見せた濃密なジャズ・ロック・インプロに、さらに実験的な音響系のSEやエレクトロニクスを加味したサウンドを展開していて、一部にはメロディアスなボーカル・パートもあるが、「オー・キャロライン」だけが好きなリスナーには、本作はほとんどアピールしないかも知れない。全編に渡って決して聴きやすくはないが、後にミラーがハットフィールドに持ち込むフレーズやリフも飛び出していて、ともかくもカンタベリー・サイケ・ジャズ・ロックとして素直にカッコいい。ワイアットは確かにメロディーメイカー的側面を持っているが、本質はもっとアーシーで知的な実験人であることの証左となる作品と思う。カッコよし!。
国内盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Progressive/Jazz Rock,Canterbury / Paper-Sleeve CD(2004 DSD Re-master) / Sony/Japan)