UKのエソテリック・レコーディングスから、73年のBBC音源7曲をボーナスで加えての、18年新規24ビット・リマスター&3面開きデジパック仕様、2枚組エクスパンデッド・エディションでのリシュー。グリーンスレイドは、元コロシアムのデイヴ・グリーンスレイドとトニー・リーヴス、元サムライ、ウェヴのデイヴ・ローソン、元キング・クリムゾン、フィールズのアンドリュー・マックローチという豪華なメンバーで72年に結成されたグループで、ある意味スーパー・バンド。本作は、73年にUKワーナーからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、前述の4人によるツイン・キーボード編成、リーヴス、グリーンスレイド、スチュワート・テイラーの共同プロデュース、スリーヴ・デザインはロジャー・ディーン。確かに2人のデイヴが操るツイン・キーボードは強力で、ピアノ、メロトロン、オルガン、シンセの使い分けや、けっこう派手なグリ-ンスレイド、意外とオーソドックスなローソンと、2人の個性の対比も見事。ノリのよいリーヴスとジャジーなマックローチによるリズム隊も、さりげなくバカテクで非常に安定していて、時折イエスぽっい嫌味のないキャッチーなブリティッシュ然とした楽曲もよく、洗練されたポップネスと上等な演奏が交叉。かようにキーボード主体のプログレとして極めて真っ当だが、このメンバーのわりには少し大人しいという印象もあって、もう少しパキっと派手なアンサンブルでもよかったかも知れない。とはいえ、曲によってはカンタベリー的なエレガントさや可愛らしさもあって、ブリティッシュ然としたくぐもり感と寸止め感も味わい深く、スリーヴも含め好盤と思う。ボーナスは、おそらく1月10日が初出、4月5日はUKミスティック&エンジェル・エアー盤「ライヴ」の一部と同内容。EUプレス盤
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(Progressive/Symphonic,Jazz Rock,Canterbury / Digi-Pack 2CD(2018 24bit Re-master) / Esoteric Recordings/UK,EU)