UK/EUのミュート/スプーン・レコードから、3面開きデジ・スリーヴ&2CDでのリリース。カンは、ミュージック・アカデミアの教師だったホルガー・シューカイとイルミン・シュミット、フリー・ジャズ畑のドラマーだったヤキ・リーヴェツァイトが、映画のサントラ制作の為に68年にケルンで結成したインナー・スペースを母体とするグループで、アカデミアでシューカイの生徒だったミヒャエル・カローリ加入後にカンに改名した(異説あり)。唯一無比の個性と先鋭的な音楽性を放ち、その後のプログレ、パンク、ニュー・ウェイヴ、テクノ等々、数多のミュージシャン達に影響を与えたジャーマン・サイケを代表するバンドの1つ。本作は、タイトル通り75年イギリスのブライトンでのライヴ音源を収録した発掘ライヴ盤で、シュミット監修の下、劣化テープを最新技術でレストアしてリリースする『CAN:ライヴ・シリーズ』第2弾。メンバーは、シューカイ、カローリ、シュミット、リーヴェツァイトの4人編成。ドロ~っとした妖しげなテイク・オフから、お互いの感触と相場を探り合うコール&レスポンスの繰り返しで徐々に暖まりつつ、ディスク1/4曲目辺りでドラムが大炸裂してひとしきりの盛り上がりを見せる。その後は、一段ギア・アップした感じのコール&レスポンスの中で、少しテンションを上げた探り合いの再構築の果てに、「ビタミンC」モチーフのジャム・セッション(ディスク2/3曲目)で大団円となる。この、フワ~っとした取り留めのないセッション風の浮遊感と、結局いつの間にか引き込まれていく感じの盛り上がり方は非常に見事で、ともかくも非常にカッコいい、文句なしの大好ライヴ盤と思う。素晴らしい!。
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輸入盤
(Psyche/Progressive,Electronics,Blues,Funk / Digi-Sleeve 2CD(2021) / Mute/Spoon/UK,EU)