ドイツのユニバーサル/グラモフォンから、02年新規リマスターでのリシュー。スティーヴ・ライヒはニュー・ヨーク出身の作曲家で、コーネル大学で哲学を修めた後、ジュリアード音楽院やミルズ・カレッジで現代音楽を学んだ。同じフレーズの位相をズラす「フェイズ・シフティング」手法を考案して、アフリカ音楽やガムランのリズム・パターンを取り込んだミニマル・ミュージックの先駆者で、ジョン・ケージやテリー・ライリーと共に現代音楽/エクスペリメンタル・ミュージックを代表するビッグ・ネーム。本作は、84年にジョン・アダムスとのスプリット盤でリリースされた「管楽器、弦楽器、キーボードのための変奏曲(1曲目)」と、74年に「ドラミング」とのカップリング等でリリースされた「マレット楽器、声、オルガンのための音楽(2曲目)」、「6台のピアノ(3曲目)」の計3曲をコンパイルしたアルバム。クレジット・メンバーは、1曲目がサン・フランシスコ交響楽団、指揮はエド・ド・ワール、2,3曲目がライヒ、ボブ・ベッカー、ラス・ハルテンベルガー、ジェームズ・プレイス、スティーヴ・チェンバース、グレン・ヴェレツ、ジェイ・クレイトン、ジャニス・ジャレット等々で、プロデュースはヴィルヘルム・ヘルヴェークとドクター・ルドルフ・ヴェルナー。トリップ感がホルストの「惑星」に近似するオーケストラの1曲目、複数のマリンバとグロッケンシュピール、人声、オルガンを軸に、マイク・オールドフィールドの「呪文パート4」のような美しい情感の2曲目、パット・メセニーがギター弾いた「エレクトリック・カウンターポイント」的昂揚感の3曲目、どれもフェイズ・シフティング方面の優れて瞑想的なグッド・トリップ・サウンド。ともかくも心地好い好盤と思う。素晴らしい!。EUプレス盤
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(Psyche/Minimal,Medidtation,Progressive / Jewel-case CD(2002 Re-master) / Universal/Grammophon/German,EU)