カナダのプログケベック/ムジーク・プログレッソンから、05年リマスターでのリシュー。多分初CD化。コントラクション(コントラクシオン)はケベック州モントリオール出身のグループで、ソロ・アルバム「ディメンション M」のリリース後にガンで急逝したフランク・ドゥルヴューの遺志を受け継ぐ形で、アルバム参加メンバー達が中心となって72年に結成された。本作は、74年にカナダのコロムビアからリリースされたセカンド・アルバムで、確か邦題は「命の相場」。メンバーは、前作からのクリスティアーヌ・ロビショー、ロベール・スタンリー(ex.アルモニウム)、ロベール・ラシャペル、イヴ・ラフェリエの4人に、新たにリシャール・ペロット、ジミー・タナカを加えた6人が軸で、曲によってカーライル・ミラー、ドゥニ・ファルメール(ex.アルモニウム)、マルセル・ボーシャン等々が適時参加、ラフェリエとクリスティアーヌの共同プロデュース。前作のジャズ・ロック路線を基調としつつも、よりプログレ色の強い凝ったアレンジが施されていて、全体としてはシンフォニック・プログレ感が増した印象。涼やかなボーカル、粘っこいベース、美しいピアノ&エレピ、流暢なギターは不変で、達者なアンサンブルと演奏は素直にカッコよく、カンタベリー的な丸い耳触りとエレガントなくぐもり感も十分に担保。わりと圧巻の18分に及ぶ組曲形式のタイトル曲を始めとして、全体に丁度いい塩梅のキャッチーさの楽曲、ノリのよいバンド感の演奏が上手いマッチングを見せていて、前作と共に文句なしの好盤と思う。カッコよし!。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Symphonic,Jazz Rock,Canterbury / Jewel-case CD(2005 Re-master) / ProgQuebec/Canada)