UKのシーリー・コート・デジタルから、テクスチャー紙見開きデジスリーヴでのリシュー。21年新規リマスター盤、380枚限定プレス、多分初CD化。レインバードは、71年にナイジェル・プレンターが中心となってグロスタシャー州サイレンセスターで結成されたグループで、サイレンセスターにある王立農業大学の学生バンドだったという情報もある。本作は、71年にUKマップ(TMCスタジオのインディー・レーベル)からリリースされた唯一のアルバムで、200枚程といわれるプライヴェート・プレスのオリジナルLPは、著名コレクターズ・アイテムとしても知られる。メンバーは、プレンター、クライヴ・バーチ、ウィリアム・ジョンソン、イアン・ラモント・ミューア、ジョン・リートン・ダイソンの5人編成。概ね、アート・ロック系サイケ感とポップネス、プログレ系シンフォニック感が交叉する、ちょっと懐かしい感じのサウンドを展開。クラシカルで端正なメロディアスさと煮えきらないプログレ調アレンジが、全体にB級アングラ調のサイケ感に収束していて、何とも妙な味わいで面白い。ジェントリーで上等なボーカルやメロディの哀愁塩梅、サイケ感の定型的センスなどは、例えばグレイシャスやムーディー・ブルース辺りにも近似する印象で、イモっぽさと洗練感が独特のバランスで同居。全体にアレンジは詰めが甘いが演奏や楽曲は悪くなく、結果としてそこが味わいともなっていて、ブリティッシュ・ロック愛好家ならけっこう楽しめると思う。尚、オリジナルLPのスリーヴは、レーベル側が勝手に用意したものだったそうで、今回は本来メンバー達が使おうと思っていたスリーヴでのリリースとのこと。
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輸入盤/限定380枚プレス
(Progressive/Art Rock,Psyche,Symphonic / Digi-Sleeve CD(2021 Re-master) / Seelie Court Digital/UK)