ドイツのロング・ヘアーから、07年新規リマスターでのリシュー。ヴォルフガング・ダウナーはシュトゥットガルト出身のキーボーティスト兼コンポーザーで、60年代前半からフリー・ジャズに軸足を置いたピアニストとして活動、エバーハルト・ウェーバーとのヴォルフガング・ダウナー・トリオで知られるビッグ・ネーム。60年代後半からは、エト・セトラ等を率いてサイケ、ジャズ・ロック方面でも多彩な活動を展開した。本作は、69年にドイツMPSからリリースされたクィンテット名義のファースト・アルバムで、メンバーは、ダウナー、ウェバー、ピエール・カヴァリ、ジークフリート・シュワブ(ex.エンブリオ,etc)、ローランド・ヴィティッヒの5人編成。かなりサイケ色の強い独特のジャズ・ロック・プログレで、全体にインプロで盛り上がるセッション色が強く、曲によってはかなりエンブリオ的なハミ出し感を堪能出来る。ジャジーで上手いリズム隊に乗せて、奇妙な間で切り込んでくるオルガンやピアノ、弾きまくるギターやシタール的ギターが飛び交う痛快な演奏で、1,2,5,7曲目辺りなどは非常にカッコいい変態サイケ・プログレという印象。キャッチーなボサノバ色もある「グリーンスリーヴス」や「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」といったスタンダード・ナンバーも、結局随分と変テコになっていて非常に面白い。ある意味実験色もあるサウンドだが、聴きやすいキャッチーさが全編を貫いていて、ジャズ・ミーツ・ロック・サウンドとしてともかくも正しくサイケ。ジャズメン達の一捻り具合がハマった、濃密で上質な好盤と思う。これは面白い!。
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(Progressive/Psyche,Jazz Rock / Jewel-case CD(2007 Re-master) / Long Hair/German)