アルゼンチンのフォノカルから、24年新規リマスターでのリシュー。ラユエラはブエノス・アイレス出身のグループで、ウィリー・カンピンス(ex.オヴェハ・ネグラ,etc)とマルセロ・モラノが中心となって76年に結成されている。77年にアルバムをリリースするが、78年には解散してしまう短命な活動だった。本作は、77年にアルゼンチンのオルフェオからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、カンピンス、モラノ、アンドレス・ゴルドステイン(ex.ロス・チュロス,etc)、エドゥアルド・ベリンステイン、ギジェルモ・ノジェチョウィッツ(ex.エル・エコ,etc)の5人編成。概ね、シンフォニック色とジャズ・ロック色が同居するプログレ方面で、木漏れ日フォーク感や地中海音楽的プカプカ感も交叉する面白いサウンド。この、乾いていて柔らかいがどこか湿った陽光感は、例えばPFMやフォルムラ・トレ、イヴァノ・フォッサティ辺りの、イタリアン・ロックやカンタウトーレにも通じる印象で、流していてわりと存外に心地好い。乾いた感じはギターやピアノの音色と素朴なボーカル、湿った感じはフルートやサックス、エレピ&アープ・シンセの音色からという感じだが、あまりブルースを基調としないが、だからといってそれ程エスニック寄りでもない、いい塩梅にジャジーな楽曲や、スッキリと濃密なプログレ調アレンジも、それなりに初期PFM的だったりする。南米然としたヨレやB級感はあまりないが、南米的なルーラル感は担保されていて、イタリアン・プログレ愛好家も含め楽しめると思う。余談だが、ラユエラとは石けり遊びのことらしい。
輸入盤
(Progressive/Symphonic,Jazz Rock,Folk / Jewel-case CD(2024 Re-master) / Fonocal/Argentina)