USAのライオン・プロダクションから、未発表別ヴァージョン等10曲をボーナスで加えての、ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様で、ブックレットも充実している。特にリマスター表記はないが音質はクリアでよい。ローランス・ヴァネイは、ローラン・チボー(ex.マグマ,ユニヴェリア・ゼクト,etc)の奥さんのジャクリーヌ・チボーの別名で、チボーのソロに参加していたことで知られているかも知れない。本作は、76年にフランスのギャロウェイからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのローランス、セルジュ・デリアン、ジャン・シュヴァリエに、パスカル・マセを加えた4人編成、スペシャル・ゲストとしてフランシス・モーズが参加(8曲目か?)したとの文言もある。プロデュースはチボー。スキャット的なボーカルが一部で入る以外は、ほぼ全編に渡ってバンド感の強いインスト・プログレを展開していて、適度にボーカルが入っていた前作とはけっこう趣を異にする印象。楽曲やメロディの浮遊感は前作と同系統の感じだが、ジャズ・ロックを基調にクラシックやシンフォニックの要素を加味して、隠し味的にサイケで括ったようなサウンドで、ムーディーさよりプログレ感が勝っていてくぐもり感とダークネスが心地好く交叉。ちゃんと練られたアレンジはかなり上等で、演奏は派手ではないが上手くて引き締まっていて、全体に重厚かつ濃密でわりと素直にカッコいい。派手なテクニカル系が好きな人は通り過ぎてしまうかも知れないが、ハミ出し感のあるフレンチ・ジャズ・ロック系の線として、前作同様に掘出し物的な好盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Jazz Rock,Symphonic,Psyche / Paper-Sleeve CD(2013) / Lion Productions/USA)