ハンガリーのハンガロトン/ゴングから、80年のアルバム未収シングル両面2曲をボーナスで加えての、14年リマスター&デジパックでのリシュー。多分初CD化。イーストは、ブダペストの工科大学の学生バンドを母体として75年に結成されたグループで、日本のプログレ巷では、ソラリスと共によく知られる80年代以降のハンガリアン・プログレの1つ。本作は、81年のファースト「Jatekok(蒼い楽園)」の英語ヴァージョン・アルバムで、83年にハンガリーのペピタ・インターナショナル/スタートから「ゲームス」のタイトルでリリースされたLPのCD化と思われる。メンバーは、ミクロシュ・ザレチュキ、ヤノシュ・ヴァルガ、ゲザ・パルヴォルギ、ペテル・モチャン、イストヴァン・キラリーの5人編成が基本で、エンンジニアのドボ・フェレンツ(プロデュース兼任)がスーパーヴァイザー&シーケンサー・プログラミング担当として第6のメンバー的にクレジットされている。81年当時、キングのユーロ・ロック・シリーズで国内盤LP(ハンガリー語盤)がリリースされ、インパクトのある素敵なスリーヴも手伝って、リアルタイムの端正な東欧シンフォニック・プログレとして人気のあった1枚。ジャジーで軽快なリズム隊に乗せて、ヴァルガのブルージー&ヘヴィなギターや、パルヴォルギのスペイシーな洪水キーボードが飛び交う、湿った質感のプログレ然としたサウンドを展開。シーケンサーを使ったスペイシーなサウンドスケープと、声が太くクッキリとしたザレチュキのボーカルのマッチングが、どこかフランスのピュルサー(パルサー)辺りにも近似する、内省的SF文学感も放っている印象の好盤と思う。インストのシングル2曲もけっこうカッコいい。
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輸入盤
(Progressive/Heavy Symphonic,Blues / Digi-Pack CD(2014 Re-master) / Hungaroton/Grund Records/Hungary)