アルゼンチンのフォノカルから、76年のアルバム未収シングル両面2曲をボーナスで加えての、11年リマスターでのリシュー。多分初CD化。プラスは、元エスカルチャのフリオ・サエス、ウーゴ・ラッカ、オラシオ・ダリアスが新たに結成したグループで、本作は76年にアルゼンチンのTKレコードからリリースされたファースト・アルバム。メンバーは、上記のサエス、ラッカ、ダリアスの3人に、ゼップやパープルのカヴァー・バンドをやっていたサウル・ブランチを加えた4人編成で、プロデュースはルイス・F・オリヴェッラ。ストレートでタイトなブルース・ハードを展開していて、いわゆる南米的アバウトさやヨレはほぼ皆無で、ハード・ロックのセオリーを押さえたかなり真っ当なサウンド。流暢で弾きまくり感もあるギター、くっきりしたシャウト・ボーカル、ノリのよいベース、ドカスカのドラムによる演奏は素直にカッコよく、ハーモニー・コーラスもハマっている。ブルースを基調としたソリッドなギター・リフ中心の楽曲も、非常にハード・ロック然としていて欧米的な引き締まった印象で、スペイン語ボーカルだが知らずに聴くと南米のバンドには聴こえないかも知れない。突出した強い個性があるタイプではないが、全体に重厚でドライヴ感の十分で、ボーナスのシングル曲も含め典型的なハード・ロック調の楽曲も申し分なく、ハード・ロック愛好家ならまず持って楽しめるだろう好盤と思う。この後、78年と81年にアルバムをリリースしてグループは解散、ブランチはソロ活動を経てラタ・ブランカを結成。
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(Blues Hard/Heavy Blues / Jewel-case CD(2011 Re-master) / Fonocal/Argentina)