国内のマーキー/ベル・アンティークからのリリース。輸入盤にマーキー/ベル・アンティークがオビ・解説を付けた国内流通盤。フランス革命ジャコパン党のロベスピエールの片腕にして、美形過激派だったサン・ジュストの名前を冠するこのグループは、何よりアラン・ソレンティの妹のジェニー(ジェーン)・ソレンティが在籍していたことで知られていると思う。本作は、11年にイタリアのRAROマガジン・レーベルから限定1000枚プレスのアナログLPでリリースされた、37年振りの再編アルバム「プログ・エクスプロージョン(通算サード)」に、17年レコーディングの新マテリアル4曲を加えた新規リリース盤で、タイトルは「プログ・エクスプロージョン・アンド・アザー・ストーリーズ」。メンバーは、11年がジェニー、マルチェッロ・ヴェント、エリオ・カッサーラ、エルネスト・ヴィトーロ、ヴィットリオ・ペーペの5人編成を基本に、曲によってフランチェスコ・ディ・ジャコモ(ex.バンコ)がゲスト参加、17年はジェニー、ジュゼッペ・スピネッリ、ジュゼッペ・マッツィーロ、ダリオ・スピネッリ、ダヴィデ・フェルランテの5人編成を基本に、曲によってアランがゲスト参加。グイド・ベッラキオーナとジェニーの共同プロデュース。ファーストの1曲目、アランのファーストの2曲目とフォースの4曲目のカヴァーを含む17年の4曲は、リバーヴの効いたピアノとギターを軸に置いた、しっとりと美しいアレンジで仕上げていて、ナポリ的ダークネスと洗練されたポップネスが非常に上手いマッチングを見せる。11年の7曲は、メタリックなギターと流暢なオルガン、パーカッシヴなドラムが効いたハイテンション系が基本で、わりと素直にカッコいい曲が多い。どちらもジェニーのハミ出し感と従来のマイナー曲調が担保されていて、確かにサン・ジュストのサウンドという印象。けっこう楽しめる好盤と思う。
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マーキー盤
(Progressive/Psyche,Hard,Chamber,Symphonic / Jewel-case CD(2018) / Belle Antique,Ma.Ra.Cash Records/Japan,Italy)