ドイツのニュー・ミュージック/グリーン・トゥリーから、72年のアルバム未収シングル3曲と、69年の未発表バーセル音源2曲の計5曲をボーナスで加えての、17年新規リマスター&3面デジパックでのリシュー。トードは、一時ホークウインドに在籍していたこともあるらしいヴィットリオ・ヴェルガートが、ブレインチケットのファーストのリズム隊だったヴェルナー・フレーリッヒとコジモ・ランピス、英語の達者なベニー・イェガーを誘って、70年にスイスのバーゼル(ドイツ語圏)で結成したグループ。本作は、72年にスイスのハレルヤからリリースされたセカンド・アルバム(UKポリドール盤もある)で、メンバーは、前作でボーカリストのイェガーが抜けたが代わりは入れず、残ったヴェルガート、フレーリッヒ、ランピスのトリオ編成を基本に、曲によってH.W.リプスキーのヴァイオリンが適時ゲスト参加、エンジニアはマーティン・バーチ、クリス・シュヴェーグラーとバンドの共同プロデュース。ストレートなブルース・ハード路線が軸だったファーストに比べ、本作ではアレンジによりプログレ色が顕われていて、その辺りはちょっと趣を異にしているはいるが、相変わらず勢いのよい尖った演奏とハード調の楽曲で疾走。ゲストのヴァイオリンも含め、ノリのよいドラムとよく歌うベース、達者な弾きまくりギターによる演奏は文句なしにカッコよく、ギラギラ&ブイブイ系の炸裂するインプロが、ともかくも申し分なく圧巻の好盤と思う。えらいカッコよし!。EUプレス盤
輸入盤
(Blues Hard/Blues,Psyche,Progressive / Digi-Pack CD(2017 Re-master) / New Music/Green Tree/German,EU)