ドイツのニュー・ミュージック/グリーン・トゥリーから、71年のアルバム未収シングル両面2曲と、69年の未発表バーセル音源2曲の計4曲をボーナスで加えての、17年新規リマスター&3面デジパックでのリシュー。トードは、一時ホークウインドに在籍していたこともあるらしいヴィットリオ・ヴェルガートが、ブレインチケットのファーストのリズム隊だったヴェルナー・フレーリッヒとコジモ・ランピス、英語の達者なベニー・イェガーを誘って、70年にスイスのバーゼル(ドイツ語圏)で結成したグループ。本作は、71年にスイスのハレルヤからリリースされたファースト・アルバム(ドイツのベラフォン盤、UKのRCA盤もある)で、メンバーは上記のヴェルガート、フレーリッヒ、ランピス、イェガーの4人編成、エンジニアはマーティン・バーチ、プロデュースはクリス・シュヴェーグラー。何より、ヴィットリオの炸裂&弾きまくりブルージー・ギターと、ブイブイとドライヴする上手いリズム隊のマッチングが絶妙で、ゴリゴリ&ドカスカの勢いのよい演奏を堪能出来る。1曲目のブレインチケットのカヴァー(ほとんど原形は留めてない)も含め、少しハスキーだがパワフルな英詞シャウト・ボーカルがハマっていて、ハイテンションで盛り上がりっぱなしの疾走感は申し分ない。サイケなギラギラ感&下品さも十分で、ともかくも演奏が上手く、炸裂型ブルース・ハード系として理屈抜きにカッコいい。およそハード・ロック愛好家なら文句なしに楽しめるだろう、バカテク方面のジャーマン・ハード最高峰の1つと思う。ボーナス群も素直によかった。素晴らしい!。EUプレス盤
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輸入盤
(Blues Hard/Blues,Psyche,Progressive / Digi-Pack CD(2017 Re-master) / New Music/Green Tree/German,EU)