UKのルシファーズ・レコード/チェリーレッドからのリリース。ルシファーズ・フレンドは、ハンブルク出身のアステリックスを母体として70年に結成されたグループで、スコーピオンズやキン・ピン・メイ、フランピィ等とともにジャーマン・ハード系の中では知名度のある存在。何より、ジョン・ロートンがユーライア・ヒープに加入したことで知られていると思う。本作は、19年にリリースされた再編セカンド・アルバムで、スタジオ作品としては11枚目の作品。メンバーは、ロートン、ペーター・ヘスライン、ディーター・ホーンズ、ステファン・エッゲルトの4人編成を基本に、曲によって前作のメンバーだったヨギ・ヴィヒマン、パブロ・エスカホラの他、チャック・フィンドリー、ステファン・ピンター等がゲスト参加、プロデュースはジーモン・ヘスライン(ペーターの息子か?)。概ね、16年の前作「トゥー・レイト・トゥ・ヘイト」の延長線上の、当世風のメタル色とオールド・ファッションなセンスが交叉するハード・ロックを展開。ロートンの伸びやかなボーカルはまずまずは健在というか、70年代のロニー・ジェイムス・デュオやデヴィッド・カヴァデール辺りに近似する、往年のハード・ロック・スタイルのシンギングは懐かしくもあって、ヘクトの太いベースも安定してハマりがよい。ヘスラインは、ギターの他に若干の&キーボードと全ての作曲・アレンジも担当しているが、トランペットやヴァイオリンを交えたポップネスやプログレ色と、従来のハードネスとのバランス取りにある意味失敗している感じで、そこが相変わらずルシファーズらしさ十分という印象。ともかくも、B級感満点のリフやフレーズを軸とした重厚な演奏は素直にカッコよく、ハード・ロック愛好家なら普通に楽しめると思う。
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輸入盤
(Blues Hard/Blues,Progressive / Jewel-case CD(2019) / Lucifer's Record/UK,EU)