ドイツのククック・プロダクションからのリシュー。CWTはドイツで活動していたイギリス人グループで、グラハム・ジョーンズが中心となって72年頃に結成されている。73年にシングルとアルバムをリリースして74年には解散、末期に加入したデヴィッド・キュービネック(ex.ザ・ワールド・オブ・オズ,メインーホス,etc)、ジェフ・アレン(ex.イースト・オブ・エデン,etc)等が軸となってザ・ラッツに発展した。本作は、73年にドイツのククックからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、ジョーンズ、ピーター・カーク、コリン・ホワイトのトリオ編成だが、ほとんどの曲でシー・パインのアレンジによるブラス隊が入る。アンドリュー・オールドハムとエイドリアン・ミラーの共同プロデュース。ギター・トリオ編成のゴリゴリ感と、下品なブラス隊のマッチングのハマりが悪くなく、ヴァーティゴやネオン系のサウンドというか、ブラス入りB級ブル-ジー・ハード系としてわりと素直にカッコいいサウンド。フリー風、パープル風と色々ブチ込まれてはいるが、それなりにオリジナリティが担保されていて、これだけブラスが入ってもジャズ・ロックにならず、あくまでハード・ロックしているのがまずもって面白い。ギターはリフもソロも達者でわりと弾きまくっていて、リズム隊も全くハード・ロックのノリでグイグイ押してくる感じで、演奏は真っ当に上手い。全体に疾走感と下品なB級感十分で、ほとんど知名度はないかも知れないが、ハード・ロック愛好家ならけっこう問題なく楽しめるのではと思う。この後、前述の通りカーク、キュービネック、アレンはザ・ラッツを結成。
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(Blues Hard/Heavy Blues,Psyche,Progressive / Jewel-case CD(1991) / Kuckuck/German)