UKのアース・レコードから、見開きデジスリーヴでのリシュー。多分初CD化。デイヴ・エヴァンスはウェールズのバンガー出身のギタリスト兼シンガー・ソング・ライター(SSW)で、ウィズ・ジョーンズやデイヴィー・グラハム、バート・ヤンシュ、ジョン・レンボーン等々と並び称された、知る人ぞ知るアコースティック・ギターの名手。イギリス海軍の兵役を務めた後、スティーヴ・ティルストンとともにブリストルに移住して活動を開始した。本作は、72年にヴィレッジ・シングからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、エヴァンスのアコギ弾語りを基本に、曲によってスティーヴ・スウィンデルス(ex.スクウィッド,ホークウインド,パイロット,etc)、キース・ウォーミントン(exスティーヴ・ティルストン・トリオ,etc)、ジョン・メレット、ロドニー・マシューズ(ex.スクウィッド,プラスティック・ドッグ・グラフィクス,etc)が適時参加、エヴァンスとイアン・A・アンダーソン(フォーク・シンガー兼ヴィレッジ・シング創設者)の共同プロデュース。概ね、71年ファースト「ザ・ワーズ・イン・ビトウィーン」の延長線上にある、スワンピーな木漏れ日内包の弾語りを基調としつつも、半数程の曲はピアノやハーモニカ、ベース、パーカスが適時絡むアレンジで、曲によってはサイケ・フォーク調のテイストが彩りを添える。全体に、変則チューニングを適度に織り交ぜた楽曲と、涼やかな音色の達者なアコギのマッチングは、例えばヤンシュとニック・ドレイクの狭間をいくような、明るくて暗い独特の情感と浮遊感に収束していて、アコギ小僧やブリット・フォーク系愛好家なら素直に楽しめるだろう好盤と思う。もしかして、早くもメーカー在庫切れの可能性あり。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Folk&Folk Rock/Blues,Swamp,Psyche / Digi-Sleeve CD(2023) / Earth Records/UK)