南アフリカのフレッシュ・ミュージックからのリシュー。多分初CD化。ダンカン・マッケイはヨークシャー州リーズ出身のキーボーティストで、13歳の時にベスト・ヤング・ヴァイオリニスト賞を受賞、名門の王立シュルーズベリー校に音楽特待生として入学している。60年代後半に家族で南アフリカに移住、ポート・エリザベス大学でヴァイオリンを学ぶ傍ら、ローカル・バンドでキーボーティストとしても活動を始め、大学の学位を取得後、ドラマーのマイク・グレイや兄?のゴードン・マッケイ等と共にヨハネスブルグでプロ活動をスタートさせた。何よりプログレ系のリスナーには、70年代後半以降のコックニー・レベルやアラン・パーソンズ・プロジェクト、10CC、ケイト・ブッシュ、キャメル等での演奏で知られていると思う。本作は、再渡英後の77年にUKのEMIからリリースされたセカンド・ソロ・アルバムで、メンバーは、マッケイ、クライヴ・チャーマン(ex.ジェフ・ベック・グループ,ハミングバード,etc)、アンドリュー・マックローチ(ex.フィールズ,キング・クリムゾン,グリーンスレイド,etc)のトリオ編成を基本に、曲によってメル・コリンズ、ジョン・ウェットン(プロデュース兼任)、スティーヴ・ハーレイ、ロンドン・シンフォニー・オーケストラ等々が適時ゲスト参加。前半がオーケストラ入のクラシカル調、後半がキーボード・トリオに時折ボーカルを交えたバカテク・シンフォニック調という感じで、概ね華麗かつ多彩なキーボード群が飛び回るインスト中心のサウンド。概ね、ファースト同様にELP、レフュジー、トレース、エクセプション辺りに近似するタイプだが、全体に洗練されて引き締まっている印象で、特に後半のバカテク・ナンバー群はけっこう素直にカッコいい。バカテク・キーボード・プログレ系の好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Classic,Symphonic / Jewel-case CD(2016) / Fresh Music/South Africa)