国内のベル・アンティーク/マーキーから、デモやアウトテイク音源、インタビュー等計5曲をボーナス(11年UKエクスプレッション盤と同じ)で加えての、SHM-CD&19年新規リマスター、限定ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様で、オリジナル・インナーバッグ入、歌詞・対訳付。クワイエット・サンは、70年に当時大学生だったフィル・マンザネラ、ビル・マコーミック、チャールズ・ヘイワード等が中心となって結成されたグループで、よくソフト・マシーンの練習スタジオに遊びに行っていたらしいが、72年にマンザネラがロキシー・ミュージックへ、マコーミックがマッチング・モールへ加入の為一旦解散。75年のマンザネラのファースト・ソロ「ダイアモンド・ヘッド」のレコーディング期に、経緯は不明だが復活して、UKアイランド傘下のヘルプから唯一のアルバムとなる本作をリリースした。メンバーは、マンザネラ、マコーミック、ヘイワード、デイヴ・ジャレットの4人編成が基本で、曲によってイーノとイアン・マコーミックがゲスト参加。イーノも含め、前述の「ダイアモンド・ヘッド」にも全員参加していて(一部曲も重複している)、マンザネラとイーノを中心に語られることが多く、確かにマンザネラのギターが軸の1つには違いない。ところがしかし、演奏の核となっているのは寧ろヘイワードのドラム&音響色とマコーミックのベースという印象で、ソフト・マシーン的ミニマル感を多用するジャレットのエレピもかなり侮れない。インプロを交えた濃密な演奏で展開される、この重くて暗い鋭角なジャズ・ロック感と濃密なプログレ感、サイケなエレクトロニクス的要素の融合は、正しくサイケで素直にカッコいい。この時期のカンタベリー系としては異端かも知れないが、演奏性の高さとセンスのよさを併せ持つ文句なしの好盤と思う。この後ヘイワードはディス・ヒート、マンザネラ、マコーミック、イーノは801結成へ。カッコよし!。
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マーキー盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Progressive/Jazz Rock,Psyche,Canterbury / Paper-Sleeve SHM-CD(2019 Re-master) / Belle Antique/Japan)