UKのチャーリーから、15年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様で、新規ブックレット入、音質はクリア。ゴングは、ソフト・マシーンと共にカンタベリー・プログレの根幹をなすグループで、ソフト・マシーンのフランス・ツアーからのイギリスへの帰国の際に、ドラッグ所持で入国を拒否されたデイヴィッド・アレンが、そのままソフト・マシーンを脱退してフランスに戻り、恋人のジリ・スマイスやフランスのミュージシャン達と結成した。本作は、71年にフランスのBYGからリリースされたサード・アルバムで、メンバーは、アレン、スマイス、ディディエ・マルエブ、クリスチャン・トリッシュ、ピップ・パイルの5人に、新たにエディ・ルイス、フランシス・リノンを加えた7編成、ジャン・リュック・ヨング、ジャン・ゲオルガカラコス、ピエール・ラッテの共同プロデュース。いわゆるゴング的な、サイケ感満点のスペイシー・ジャズ・ロックともいうべきサウンドを最初に展開した作品で、前2作がアレンのソロ・アルバム的性格が強かったことを考えると、バンドとしてのゴングの最初のアルバムといえるかも知れない。ストーリー仕立てのSF的モチーフ、ユーモラスでストレンジなSE的効果音など、この後の『見えない電波の妖精』シリーズで展開される諸要素の萌芽が、はっきりした形となって随所に鏤められていて、スペイシーな浮遊感や演奏に浸っていると、盛り上がる一歩手前で裏切られたりして、改めて聴いてもかなり面白い。ノリのよい演奏も素直にカッコよく、アシッド的猥雑感十分の好盤と思う。ドイツ・プレス盤
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輸入盤
(Progressive/Psyche,Jazz Rock / Paper-sleeve CD(2015 Re-master) / Charly/UK,German)