ドイツのライン・ミュージックから、18年リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。多分初CD化(CDR)。ハーヴェイ・マンデルはデトロイト生まれシカゴ出身のギタリストで、キャンド・ヒートやドン・シュガーケイン・ハリス、エリック・クラプトンやジェフ・ベック等が変名で参加した「フリー・クリーク」での演奏、ストーンズの「ブラック&ブルー」での客演などでも知られていると思う。本作は、71年にUSAオヴェーション・レコードやUKロンドン・レコードからリリースされたソロ名義フィフス・アルバムで、メンバーは、プロデュース兼任のマンデルを中心に、ジョン・ビショップ、ノーム・ワグナー、デイヴ・クック、ジュディ・ロバーツ、イーラ・カート、ドン・コーディ、ケン・リトル、フィル・ジョンソン、ボビー・デイヴィス、ラスティ・ジョーンズ等々が曲によって適時参加している。『マンデルが、16人のシカゴのミュージシャン達と都度のギグ、ジャム、インプロヴィゼイションを重ねて、3日3晩で制作した』旨のスリーヴの文言や、「シカゴで下車」のタイトルなどの通り、「地元シカゴ」をモチーフとした企画セッション的様相のアルバムと思われる。概ね、ブルース、R&B、ジャズ、ファンク、ロック、ポップス等々の要素が、曲毎にタイプ分けされてヴァリエーションとして配置されている感じで、それらをグッド・タイム・ミュージック的なテイストで纏めている印象。ある種のライトな洗練感があって、泥臭すぎずバタ臭すぎずで聴きやすく、全体に漂う50年代的空気感はレトロ感十分でわりと心地好い。マンデルの粘っこいスネイク・ギターも、全編で炸裂というわけではないが適時ハマっていて、けっこう楽しめる好盤と思う。
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輸入盤
(Blues&Swamp/Blues,Funk,Psyche / Paper-Sleeve CDR(2018 Re-master) / Line Music GMBH/German)