韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、72年のアルバム未収シングル1曲をボーナスで加えての、20年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様で、リリック・インサート入、オビ付。ブラッドロックは、テキサス州フォートワース出身のナチュラルズを母体として結成されたグループで、本作は72年にUSAキャピトルからリリースされたフォース・アルバム。メンバーは、ジム・ラトリッジ、リー・ピッケンズ、ニック・テイラー、スティーヴ・ヒル、エド・グランディ、リック・コブの6人編成、バンドとジョン・パラディーノの共同プロデュース。前作までの骨太さは担保しつつも、キャッチーな洗練感が増している印象だが、ストレイ・ドッグの「クレイジー」やジョン・ニッチンガーの「プロミセズ」他3曲のカヴァーも含め、やはり武骨なハード・ロック的ヘヴィネスが全体を支配している印象。1曲目の突然のフルートに意表をつかれたりもするが、ピッケンズの流暢なギターとヒルのオルガン&エレピを軸とした演奏は素直にカッコよく、ラトリッジのシャウト・ボーカルやリズム隊の重量感も申し分ない。その1曲目とラストの9曲目のプログレ感も中々のもので、全体にアメリカ的なスッキリとしたキャッチーさとブリティッシュ的くぐもり感が妙なマッチングを見せていて、わりとB級ブルージー・ハード系文句なしの好盤と思う。本作後ピッケンズは脱退してリー・ピッケンズ・グループを結成。
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輸入盤
(Blues Hard/Blues,Progressive,Pops / Paper-Sleeve CD(2020 Re-master) / Big Pink Music/Korea)