UKのBGOから、73年のセカンド「スリー・マン・アーミー」と74年のサード「トゥー」の2枚のアルバム全曲に、73年のアルバム未収シングルB面1曲をボーナスで加えての、16年新規リマスター&2in1CDでのリシュー。スリー・マン・アーミーは、元ガンのエイドリアン(バディ・マイルス・バンド経由)とポール(パリッシュ&ガーヴィッツ経由)のガーヴィッツ兄弟が、元スプーキー・トゥースのマイク・ケリーと71年に新たに結成したグループ。何故セカンドなのに「セイム・タイトル」、サードなのに「トゥー」かというと、71年にファーストをリリース後、73年にケリーがスプーキーに出戻ったため一旦解散するが、すぐにトニー・ニューマン(ex.ジェフ・ベック・グループ,メイ・ブリッツ,ボクサー,etc)が加入して再始動、セカンドを新たなトリオのファースト・アルバムと位置づけて「セイム・タイトル」とし、サードは新トリオの2作目という見立てらしい。メンバーは、ガーヴィッツ兄弟+ニューマンのトリオ編成が基本で、サードには曲によってピート・ロビンソン(ex.クォーターマス,ブランドX,etc)がゲスト参加、プロデュースはセカンドがルー・ライズナーとエイドリアンの共同、サードがバンド。2作品とも、基本的にはキャッチー&ファンキーなドライヴィン・ハード路線で、ハード&キャッチーなリフと、テンションの高い勢いのある演奏が素直にカッコいいタイプ。ニューマンの疾走ドラムを得て、ガーヴィッツ兄弟もドライヴしまくっているが、特にサードではエイドリアンのギターがかなり圧巻の弾きまくり感を放っていて、トリオが一体となって炸裂する様は非常に壮快。聴きやすさと勢いのよさでは全3作中1番かも知れず、ともかくも文句なしの好盤と思う。
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輸入盤
(Blues Hard/Heavy Blues,Psyche,Pop / Jewel-case CD(2016 Re-master) / BGO/UK)