ドイツのライオン・ミュージックから、デジパックでのリシュー。ジョドはメンバー・クレジットのない正体不明のグループで、本作は71年にUSAデッカからリリースされた唯一のアルバムと思われる。当時アメリカ盤のみのリリースだったが、デレク・ローレンスがプロデュースでマーティン・バーチがエンジニアを務め、ロンドンでレコーディングされていて、どうやらメンバー本人達もイギリス人のようだ。メンバーに関しては諸説あるようだが、最新の説によると、アール・ジョーダン、ジョン・テイラー、ロッド・アレキサンダー、ウィリアム・キンバーの4人編成。ローレンス、バーチ、ツイン・ギター編成の組み合わせは、初期ウィッシュボーン・アッシュを彷彿させられるが、むしろサウンド自体は同じような事情を持つオラン・ウータンに近い印象で、わりと素直にカッコいいB級ブルージー・ハードを展開。ザクザクとした達者なツイン・ギターと、ヘヴィなリズム隊による演奏は安定して上手く、楽曲は適度にキャッチーで、シャウト・ボーカルはピート・フレンチ的な感じもあり。曲によってピアノも入るが、基本的な核はあくまで流暢な2本のギターで、ともかくも全体に濃密で上等。ロック然とした真っ当な演奏、いい塩梅のキャッチーさの楽曲、シンプルで的を射たアレンジ、サイケの残滓を引き摺った派手過ぎずアングラ過ぎずの空気感などなど、ともかくも非常にバランスのよいサウンド。ほとんど知名度はないかも知れないが、ハード&ブルース・ロック愛好家ならまずもって楽しめるだろう、掘出し物的好盤と思う。カッコよし!。
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(Blues Hard/Heavy Blues,Psyche / Digi-Pack CD(2007) / Lion Music/German)