韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、21年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様、インサート入、オビ付。デイライトは、コーンウォールで活動していたクリッシー・クゥエイル、マイク・シルヴァーが、コーンウォールでライヴを行ったダディ・ロングレッグスのスティーヴ・ヘイトンと親しくなったことが契機となって、71年にロンドンで結成されたグループ。本作は、71年にUKのRCAからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、クリッシー、シルヴァー、ヘイトン、スパイク・ヒートリー(ex.マグナ・カルタ,CCS,etc)、トニー・カー(ex.ドノヴァン,ハロルド・マクネア,etc)の5人編成を基本に、曲によってリン・ドブソン(ex.ソフト・マシーン,etc)が適時ゲスト参加、プロデュースはトニー・コックス、スリーヴ・デザインはヒプノシス。ヒートリーとカーは、既にブリティッシュ・ジャズ界では名の知れたベテランだが、多少のサイケ風味とプログレ的アレンジが交叉するフォーク・ロックを展開していて、アシッド・フォークと呼んで差し支えないサウンド。概ね、ブレッド・ラヴ&ドリームスをもう少しプログレ寄りにしたような、スワンピーで牧歌的な爽やかさとアングラ感の同居、明る過ぎず暗過ぎずで煮え切らない寸止め感は、結果いかにもブリティッシュ的な印象。当然だが演奏も真っ当で、クリッシーの独特のくぐもり女性ボーカルも含め、少しクセがあって面白い好盤と思う。余談だが、中スリーヴにメンバー写真があって、クリッシーはそれなりに可愛いのだが、他の男4人の強面なハマり具合はちょっと凄い。
輸入盤
(Acid Folk/Progressive,Swamp / Paper-Sleeve CD(2021 Re-master) / Big Pink Music/Korea)