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フランスのセヴンス・レコードから、15年5月30日の北京でのライヴ音源1曲をボーナスで加えての、23年新規リマスター＆デジパックでのリシュー。マグマは、ローラン・チボーやフランシス・モーズ、ザブが在籍していたゾルゴネスを母体として、そこにクリスチャン・ヴァンデが加わる形で69年にパリで結成された。おそらく日本で最も知名度のあるフレンチ・プログレのバンドで、活動休止期間を経ながらもヴァンデを中心に現在も活動を続けるビッグ・ネーム。本作は、74年にフランスのヴァーティゴからリリースされたフォース・アルバムで、メンバーは、前作からのクリスチャン、ヤニク・トップ、クロース・ブラスキス、ステラ・ヴァンデの4人に、新たにブライアン・ゴディング(ex.ブロッサム・トウズ,B・B・ブランダー,ソリッド・ゴールド・キャデラック,マイク・ウエストブルック,etc)、ジェラール・ビカロ、ミシェル・グライユを加えた7人編成で、プロデュースはジョルジオ・ゴメルスキー。前作「MDK」で確立を見た、マグマ流呪術的ジャズ・ロック(近年ではズール・ジャズ・ロックと呼ばれる)全開のサウンドで、異様なヘヴィネスとバカテク・フュージョン的炸裂感が、非常に独特なマッチングで同居。「MDK」同様に、楽曲・アンサンブル・演奏のどれもが圧巻かつ濃密で文句なしにカッコいいが、コバイア・ストーリーとしては、「MDK」は「トゥーザムターク3部作」、本作は「K.A(コンタルコス・アンテリア)」と「エメンテト・レ」の第1章で、別系統の物語に属しているらしい。ゴメルスキーが連れてきたと思われるゴディングのギターも、出番は少ないが妙なハマり方で面白く、ヴァンデとトップのリズム隊は最早別次元のテンションで、マグマを聴くならハズせない1枚と思う。ボーナスは、クリスチャン、ステラ、ジェームス・マックゴウ、フィリップ・ブソネ、ジェレミー・テルノイ、ブノワ・アルジアリ、イザベル・フォイヨッポワ、エルベ・アクニンの8人編成で、マックゴウの炸裂ギターはかなり圧巻。
輸入盤
(Progressive/Zeuhl Jazz Rock / Digi-Pack CD(2023 Re-master) / Seventh/France)
Christian Vander(ds,per,p,vo)
Jannick Top(b,cello,p,vo)
Klaus Blasquisz(vo,per)
Brian Godding(g)
Gerard Bikialo(kbd)
Michel Graillier(kbd)
Stella Vander(vo,per)
James Mac Gaw(g)bonus
Jeremie Ternoy(p,el-p)bonus
Philippe Bussonnet(b)bonus
Benoit Alziary(vib)bonus
Isabelle Ferillebois(vo)bonus
Herve Aknin(vo)bonus
Producerd by Giorgio Gomelsky
収録曲目
1.Kohntarkosz Part One
2.Ork Alarm
3.Kohntarkosz Part Two
4.Coltrane Sundia
bonus Track(2015 live in Beijing):
5.Kohntarkosz
