(中古/USED CD):98年の日本ボルケーノ/カルチュア・パブリッシャーズ盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (黄バミ感微少) / DISC=A
大野雄二は静岡県熱海市出身のジャズ・ピアニスト&コンポーザーで、慶應義塾大学在学中から前田憲男に師事、60年代に藤家虹二クィンテットや白木秀雄クィンテットでの活動を経て、大野雄二トリオを結成した。70年代以降はコンポーザー&アレンジャーとしての活動が軸となり、何より「人間の証明」や「野性の証明」の主題歌、第2期以降の「ルパン三世のテーマ」とサントラ、本作「犬神家の一族」や松田優作主演の映画「遊戯シリーズ」のサントラなどで知られるビッグ・ネーム。本作は、前述の通り76年に日本ビクターからリリースされた市川崑監督映画「犬神家の一族」のオリジナル・サウンドトラック・アルバムで、『角川映画コレクション』シリーズ第1弾、ライナーは小林淳&森遊机、市川監督のコメントや公開当時のポスター、LPスリーヴ等を掲載した12面折込ポスター仕様ブックレット、初CD化盤。演奏クレジットは大野雄二プロジェクトで、メンバーは、大野、大原繁仁、栗原稔、杉本喜代志、金成良悟、直居隆雄、吉川忠英、高水健二、岡沢昭、市原康、穴井忠臣、生見慶二、山川恵子、平山万佐子、鈴木稔、篠原猛、石橋雅一などなど、ジャズ系を軸としたわりと錚々たるミュージシャンが曲によって適時参加。例えば2曲目辺りを始めとして、ほとんどプログレと呼べる感じの濃密なバンド・アンサンブルが随所に鏤められた、素直にカッコいい演奏を堪能出来る。エレガントで洗練された、大野調のジャジーな楽曲&アレンジも上々で、サントラの枠を超えたけっこうな好盤と思う。
ボルケーノ盤
(Progressive/Soundtrack,Classic,Pops / Jewel-case CD(1998) / Volcano/Culture Publishers/Japan)