(中古/USED CD):03年の日本PJL/プライエイド・レコーズ盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
豊住芳三郎は横浜市出身のドラマー&パーカッショニストで、63年に富樫雅彦に師事して音楽活動を開始、山下洋輔トリオやミッキー・カーチス&サムライ、吉沢元治トリオ、高柳昌行ニュー・ディレクション、高木元輝&豊住芳三郎デュオなどを経て、71年にシカゴ前衛派の音楽NPO団体AACMに参加した。以降も加古隆、阿部薫、近藤等則、灰野敬二、デレク・ベイリー、ペーター・ブレッツマン、フレッド・フリス、ジョン・ゾーン、リック・カントリーマン等々、数多の共演を含め現在も活動を続けるフリー・ジャズ系のビッグ・ネーム。本作は、75年に日本トリオ・レコードからリリースされたライヴ盤で、74年末から半年程の南米滞在から帰国後、75年7月20日にお茶の水日仏会館ホールで行われた、『豊住芳三郎/7つの海』コンサートでのライヴ音源。03年新規24ビット・リマスター盤、紙ジャケ仕様、ライナーは副島輝人(オリジナルLP時の転載)、『70年代日本のフリージャズを聴く!』シリーズ第二期Vol.14、初CD化盤。メンバーは、ドラム&パーカスの豊住、リード(クラリネット&サックス)の高木、ベースの徳弘崇のトリオ編成、コンサート・プロデュースは副島&大橋邦雄。豊住を軸に、高木、徳弘、原寮、宇梶晶二、藤川義明、庄田次郎の7人が適時共演するスタイルのライヴから、豊住、高木、徳弘のトリオでの演奏が収録されていて、豊住と高木のバトルを、徳弘が見守りながら受け止めて支えているような構図という印象。音色豊かな変幻自在のリード楽器と、切れ味鋭いドラムのコール&レスポンスは見事で、そこに呼応しながら粘っこく全体を纏めるベースも秀逸な好盤と思う。
PJL盤/国内プレス盤(Japanese-pressing CD)
(Psyche/Free Jazz,Spiritual Jazz / Paper-Sleeve CD(2003 24bitRe-master) / PJL/Japan)