(中古/USED CD):10年のUK/EUエソテリック・レコーディングス盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (プラケ背ヒビ少) / DISC=A
ウィグワムは、ブルース・セクションを母体として68年にヘルシンキで結成されたグループで、同じくブルース・セクション母体のタサヴァラン・プレジデンティと共に、日本では最も著名なフィニッシュ・プログレ・バンドの1つかも知れない。本作は、76年にフィンランドのラヴ/UKヴァージンからリリースされたセクス・アルバムで、本CDはヴァージン盤スリーヴ、10年新規リマスター、ラヴ盤スリーヴや当時のポスター等と歌詞掲載ブックレット付、75年のアルバム未収シングル両面2曲をボーナス収録。メンバーは、前作からのジム・ペンブロイク、ロニー・オステルベル、ペッカ・リヒャルト、モーセ・グロウンドストロエムの4人に、新たにヘッス・ヒエタネンを加えた5人編成で、プロデュースはロニー・リーヒー(ex.ストーン・ザ・クロウズ,etc)。前作「ニュークリアー・ナイト・クラブ」の延長線上にあるポップ・プログレを展開していて、相変わらず柔らかく暖かいメロウなサウンド。この、プログレ色が隠し味的に出てくるようなポップネスは、前作からのポップ路線をさらに押し進めたといえるかも知れないが、かといって完全にポップス・フィールドのサウンドというわけでもなく、わりと絶妙のニッチ感十分。全体に漂うホワ~っとした質感はわりと心地好く、演奏は派手ではないが十分に上手くて、明る過ぎず・暗過ぎずの楽曲の雰囲気もよい。ジェネシスや10CCをもう少しシンプルにして、さらに可愛らしくしたようなニッチポップ・サウンドというか、ブリティッシュ的でアンバーな寸止め感も含め、派手ではないが悪くない仕上がりと思う。
輸入盤
(Progressive/Symphonic,Pops / Jewel-case CD(2010 Re-master) / Esoteric Recordings/UK,EU)