(中古/USED CD):94年の日本ゼロ・コーポレーション盤/国内盤・廃盤/オビ無
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
リック・ウェイクマンはロンドン出身のキーボーティストで、イエス、ストローブス、ソロ等々での活動で知られるビッグ・ネーム。ウェイクマン・ウィズ・ウェイクマンは、息子のアダム・ウェイクマンとの父子ユニットで、本作は92年にUKリオ・デジタルからリリースされたファースト・アルバム、ライナーは三輪岳志。オルガン、シンセ、カーツウェル等のキーボード群とプログラミングを駆使した父子2人による演奏で、絵に描いたようなキーボード・シンフォニック・プログレを展開。例えば、同時期のイエスやラッシュ、エイジア辺りに通じるソリッドなネオ・プログレ色と、70年代的センスのオールド・ファッションなクラシカル・プログレ色が交叉していて、いかにもリック・ウェイクマン的で華麗な軽薄さも担保されている。その意味では正調ファンタジック方面のプログレ感十分で、ライトでキャッチーなメロディーが、達者な演奏で畳み掛けるように繰り出され、様式美も優等生的にカッチりとしたハマり。およそ予想通りのサウンドという感じでもあるが、ストーンズの「ペイント・イット・ブラック」のカヴァーも含め、全体に安定してバカテク調の仕上がりで、濃密な打込みキーボード・プログレ系として、その線のリスナーはまずもって楽しめると思う。
ゼロ・コーポレーション盤
(Progressive/Symphonic,Classic / Jewel-case CD(1994) / Zero Corporation/Japan)