(中古/USED CD):11年のUKウォーリー・ミュージック盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (クタビレ感少) / DISC=A
ウォーリーはヨークシャー出身のグループで、ロイ・ウェバーやポール・ジレットが中心となって72年に結成されている。73年のメロディ・メーカー紙主催のナショナル・フォーク・ロック・コンテストで決勝まで進み、その時審査員の1人だったボブ・ハリスに見いだされてデビューした。ミッシェル・ポルナレフの75年の来日公演時のバック・バンドとしても、知られているかも知れない。本作は、35年振りに復活した再編ライヴ・アルバムで、10年4月17日にハロゲイトのロイヤル・ホールで行われたコンサート音源を収録した2枚組。メンバーは、ウェバー、ピート・セイジ、ポール・ミドルトン、ロジャー・ナラウェイ、ニック・グレニー・スミスの70年代のメンバー5人に、フランク・マイゼン、ウィル・ジャクソンを加えた7人編成で、プロデュースはナラウェイ。74年のファースト「ウォーリー」、75年のセカンド「幻想の谷間」、10年の再編サード「モンペリエ」の3枚の作品から、わりとまんべんなくバランスを取った感じのセレクト。「モンペリエ」収録曲は、ライヴということもあってか若干キャッチーさが強くなっている感じでもあるが、ヴァイオリン、ペダル・スチール・ギター、アコースティック・ギターを中心とした、ジェントリーでしっとりしたサウンドは、各楽器の音色や、楽曲のメロディアスさ、英国然としたルーラルで優しい雰囲気、少しイエスっぽいアレンジ等々、基本的には何も変わっておらず、70年代の2作品の延長線上にある印象。近年のデイヴ・ギルモアやピンク・フロイド辺りにも通じる、少しブルージーなポップネスも含め、派手ではないがともかくも安定していて、ブリティッシュ・ロック愛好家なら問題なく楽しめると思う。
輸入盤
(Progressive/Symphonic,Pops / Jewel-case 2CD(2011) / Wally Music/UK)