(中古/USED CD):93年のフランス・ムゼア・プロダクション盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (黄ばみ感少) / DISC=A
ユニヴェリア・ゼクトは、マグマのメンバー達がセカンドのリリースと前後して、マグマのオリジナル・ボーカリストだったザブーやマグマを抜けたばかりのクロード・エンゲールと共に結成したユニットで、本作は72年にフランスのテレーメからリリースされた唯一のアルバム。TES人脈図付。メンバーは、クリスチャン・ヴァンデ、クロース・ブラスキス、ヨシコ・ジェフ・セファー、フランソワ・カーン、フランシス・モーズ、テディ・ラスリー、ティト・プエンテの7人編成が基本で、曲によってクロード・エンゲール、ザブー、リオネル・ルディッセスが適時参加している。プロデュースはローラン・チボー。チボーが中心となって企画した短命ユニットだったようだが、マグマのようでいてマグマではない、つまり炸裂するジャズ・ロックだけどズール色が薄くコバイア・ストーリーとは関係のないという、かなり面白いサウンドを展開。マグマに比べ少しブルージー&ジャジーでストレートな分、各人のプレイを楽しむのには向いているというか、エンゲールのギターもけっこう活躍していて、ビシバシとハマるヴァンデのドラムも非常にノリがよい。全体にブラス・ジャズ・ロック的様相でセッション色が強い印象だが、ドライヴ感十分、バンド感満点のハイテンションさは申し分なく、インプロの盛り上がりもさりげなくバカテクなアンサンブルも素直にカッコいい。マグマ方面のズール系とはまた一味違う、フレンチ・ジャズ・ロックの好盤と思う。
輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Blues / Jewel-case CD(1993) / Musea/France)