(中古/USED CD):96年の日本・東芝EMI盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
U.K.は、ビル・ブルーフォードのファースト・ソロ「フィールズ・グッド・トゥー・ミー」で意気投合したブルーフォードとアラン・ホールズワースに、ユーライア・ヒープ後のジョン・ウェットンとフランク・ザッパ後のエディ・ジョブソンが加わって78年に結成されたグループで、イエス、キング・クリムゾン、ソフト・マシーン、テンペスト、カーブド・エアー、ロキシー・ミュージック等々の元メンバー達が集結した、いわゆるスーパー・バンド的ビッグ・ネーム。本作は、78年にUKポリドールからリリースされたファースト・アルバムで、邦題は「U.K.(憂国の四士)」、ライナーは伊藤正則、歌詞・対訳付。メンバーは、前述のジョブソン、ウェットン、ホールズワース、ブルーフォードの4人編成。日本のプログレ系リスナーには人気の著名盤で、英国的な陰影のある重厚さと、適度に聴きやすいメインストリーム系のキャッチーさが、全体にわりといい塩梅のマッチングを見せる。カンタベリー的なジャズ・ロック感を内包したクロスオーヴァー方面の要素と、ベタなプログレ的哀愁方面の要素が同居する楽曲が、テクニカルで洗練された演奏に収束する様は見事で、ジャズ・ロック風味の効いたテクニカル・シンフォ・プログレの線として、素直にカッコいい好盤と思う。本作後、ブルーフォードとホールズワースはデイヴ・スチュワート等と共にブルーフォードを結成、ジョブソンとウェットンはテリー・ボジオを加えてバンド継続へ。
国内盤
(Progressive/Symphonic,Jazz Rock / Jewel-case CD(1996) / Toshiba-EMI/Japan)