(中古/USED CD):00年の日本ユニバーサル・ミュージック盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
チューダ・ロッジは、イギリス人のジョン・スタナルドとオーストラリア人のリンドン・グリーン、アメリカ人のアン・スチュワートが70年にロンドンで結成したフォーク・ユニットで、本作は71年にUKヴァーティゴからリリースされたファースト・アルバム。特殊エンボス&6面開き変形紙ジャケ仕様、00年新規リマスター盤、『ブリティッシュ・ロック・レジェンド』シリーズ、スワイラル・ヴァーティゴ・インナーバッグ入、ライナーは赤岩和美/岩本晃市郎、歌詞付。ともかくも、内容よりもバカバカしい程のプレミア価格が付いたコレクターズ・アイテムとして、マニアの間ならずとも著名な存在。メンバーは、前述のアン、リンドン、ジョンのトリオ編成が基本で、曲によってダニー・トンプソンとテリー・コックスのペンタングルのリズム隊や、トニー・コー、グラハム・リオンズ等々の管・弦楽器隊が適時ゲスト参加、プロデュースはテリー・ブラウン。概ね、涼しげで洗練された牧歌的フォークを展開していて、曲によってはエレガントで上品な管・弦楽器を交えた、かなり上質なサウンド。晴れやかな管・弦楽器のイントロが素晴らしい1曲目や、くぐもったブリティッシュ・フォークの名曲と云える7曲目、ホルストの「木星」のメロディが飛び出す11曲目等々も含め、全体にキラキラしたアコースティック・ギターのアルペジオの重なりやアンサンブルが非常に上手く、綺麗にハマったハーモニー・コーラスも非常に心地好い。あまりに流暢でソツがなく、ヴァーティゴの作品としてはアングラの香りや妖しさには欠けるが、涼やかなフォーク系としては申し分のない出来のよさを誇る好盤と思う。
国内盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Folk&Folk Rock/Folk,Progressive / Paper-Sleeve CD(2000 Re-master) / Universal Music/Japan)