(中古/USED CD):96年のUKレオ・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A-- (黄バミ&汚れ有) / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
サインコ(・ナムチラク)はロシア連邦トゥーヴァ自治共和国出身のシンガーで、「ホーメイ」として知られるトゥーヴァの喉歌の歌い手。トゥーヴァはモンゴルと国境を接するモンゴル文化圏地域で、一般にはモンゴルの喉歌を「ホーミー」、トゥーヴァの喉歌を「ホーメイ」と呼ぶようだが、倍音の出し方や発声法に自体にも違いがあるようだ。ネッド・ローゼンバーグはマサチューセッツ州ボストン出身の管楽器奏者で、オーバリン音楽院卒業後の78年頃からニュー・ヨークを拠点として、ジャズと現代音楽、アヴァン・ロックの狭間でインプロヴィゼイションを主軸に活動している。本作は、96年にリリースされたデュオ名義(おそらく唯一)のアルバムで、92-95年におけるライヴ音源9曲(2-4,6-8,11-13曲目)とスタジオ音源4曲(1,5,9,10曲目)をコンパイルした内容。メンバーは、ヴォイス/ボーカルのサインコ、サックス、クラリネット、尺八、プロデュース兼任のローゼンバーグの2人。無伴奏シンギング(7曲目)とサックス・ソロ(8曲目)以外は、全編声と管楽器のコール&レスポンスによるインプロヴィゼイションで、適時トゥーヴァやサーミなどのトラッド・マテリアルを織り交ぜながら、全体が独特のスピリチュアル感に収束する濃密なパフォーマンスを展開。5曲目のような佳曲も含め、緊張感十分かつ妖しさも十分で、特にサインコのシンギングに溢れ出る根太いエスニック感は素直に圧巻。ローゼンバーグの「合いの手」も見事なハマりで主張していて、わりと存外に面白く楽しめる好盤と思う。
輸入盤
(Trad&Folk/Tuva Trad,Jazz,Experimental,Progressive / Jewel-case CD(1996) / Leo Records/UK)