(中古/USED CD):91年の日本メイド・イン・ジャパン・レコード盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (中ジャケにシミ少) / DISC=A
スピード・グルー&シンキは、元フード・ブレインの陳信輝(ex.パワー・ハウス,etc)と加部正義(aka.ルイズ・ルイス・加部)(ex.ゴールデン・カップス,etc)が、アメリカ人ドラマーのジョーイ・スミスと共に新たに結成したグループで、日本のロックを語る上ではハズせないビッグ・ネームの1つ。本作は、71年に日本ワーナー・アトランティックからリリースされたファースト・アルバムで、『ヒストリー・オブ・ジャップス・プログレッシヴ・ロック1970-1990』シリーズ、邦題は「前夜」、ライナーはヌメロ・ウエノ、歌詞付。メンバーは、前述の陳、加部、スミスのトリオ編成、プロデュースはバンド。概ね、ブルースを基調としたサイケ・ハード調サウンドのど真ん中というか、アーシーなヒッピー乗りのルーズなサイケ感と、ブリティッシュ調のブルージーなハードネスが、非常にいい塩梅のバランスで交叉。全体のドロドロ感やB級感満点のセッション感は、当時の日本のロック・シーンにおいてはわりと珍しかったかも知れないが、例えば、同じ英語ボーカルでもフラワー・トラヴェリン・バンド辺りとはまた違ったテイストのギラギラ具合で、ヘヴィなギター、ブイブイのファズ・ベース、ヨレが味わいのドラムが一体となって盛り上がるアンサンブルは、ともかくも素直にカッコいい。この線としてはわりと文句なしの好盤と思う。この後72年にセカンドをリリースして散開、陳は陳信輝グループなどソロ活動へ、加部はウォッカ・コリンズや山口富士夫とのリゾート等を経て、ジョニー・ルイス&チャー、ピンク・クラウドへ、スミスはフィリピンに行ってファン・デ・ラ・クルスへ合流する。
メイド・イン・ジャパン盤
(Blues Hard/Psyche,Blues,Progressive / Jewel-case CD(1991) / Made In Japan Records/Japan)