(中古/USED CD):94年のUKエセックス・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (黄ばみ感・プラケ爪跡少) / DISC=A
セカンド・ハンドは、66年にケン・エリオット、ボブ・ギボンズ、キーラン・オコナーが結成したネクスト・コレクションというビート・グループを母体として、その後67年にムーヴィング・フィンガーに名前を変えるが、同じ名前のグループがあった為に、68年にUKポリドールから本作をリリースする際にグループ名をセカンド・ハンドとした。本作はそのファースト・アルバムで、初CD化盤、ボーナス1曲はシングル・ヴァージョンとのクレジットだが、おそらく未発表デモ・バージョンと思われる。メンバーは、エリオット、ギボンズ、オコナー、ニック・サウス、クリス・ウィリアムズの5人編成を基本に、曲によってベースはアーサー・キッチナー、プロデュースはヴィク・ケアリー。概ね、ブルースを基調としたヘヴィ・サイケ系サウンドを展開していて、プログレ色内包のアート・ロック的要素と、不良感十分のハード・ロック的要素がいい塩梅のバランスで交叉。68年という時期を考えると、驚く程多彩で華麗なケンのキーボード群と粘っこいアーサー・ブラウン的ボーカル、ブルージー&ヘヴィなボブのギター、クリーピィ・ジョン・トーマスと掛け持ちのキーランのドカスカしたドラムを軸とした演奏は素直にカッコよく、サイケ然としたSEや逆回転も交えたアレンジと楽曲のハマりも上々。この線としては、エッチで妖しいアングラ感とキレのよいアンサンブルが相俟った、わりと文句なしの好盤と思う。
輸入盤
(Psyche/Blues,Hard,Progressive/ Jewel-case CD(1994) / Essex Records/UK)