(中古/USED CD):92年の日本エピック/ソニー盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
デイヴィッド・アレン、ロバート・ワイアット、ケヴィン・エアーズ、マイク・ラトリッジの4人でスタートしたソフト・マシーンは、ケント州カンタベリーで66年前後に勃興した、いわゆるカンタベリー・ロック・シーンの柱となるグループで、ゴング、ホール・ワールド、マッチング・モウル等の派生バンドと共に、数多のミュージシャン達に影響を与えリスペクトを受け続けるビッグ・ネーム。本作は、70年にUKのCBSからリリースされたサード・アルバムで、『エピック・ナイス・プライス・ライン』シリーズ、ライナーは深民淳、歌詞・対訳付。メンバーは、前作からのワイアット、ラトリッジ、ヒュー・ホッパーの3人に、キース・ティペット・グループのエルトン・ディーンとニック・エヴァンス、リン・ドブソン(ex.サード・イアー・バンド,etc)、ジミー・ヘイスティングス(ex.キャラヴァン,etc)、ラド・スポールが適時加わった編成。ジャジーな要素を基調としつつも、基本的には大らかで脳天気な総天然色サイケ路線だった前2作とは違って、はっきりとしたジャズ・ロックへのシフト・チェンジが顕われたサウンドを展開。全4曲のうち、前2作の残滓はワイアットのペンによる3曲目の一部に感じられるのみで、70年1月の2つのライヴ音源をカット&ペーストした1曲目を含む他の3曲は、この後のソフツの基盤となるジャズ・ロックに実験色を絡めたシリアスなインスト・ナンバー。インプロ風だが実はスコア譜通りの演奏という話もあるが、少なくとも数多の発掘音源を聞く限りではそれなりに違っていて、確実にインプロ部分はある気がする。この線として素直にカッコよく、著名盤として名にし負おう好盤と思う。
国内盤
(Progressive/Jazz Rock,Canterbury / Jewel-case CD(1992) / Epic/Sony Records/Japan)