(中古/USED CD):98年の日本エピック・ソニー盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
スターキャッスルは、ステファン・ハグラーとゲイリー・ストレーターが在籍していたマッド・ジョン・フィーヴァーを母体として、シー・ダディからテリー・ルトゥレル(ex.REOスピードワゴン)とマシュー・スチュワートが合流する形で73年にイリノイ州で結成されたグループ。当初はペガサスと名乗っていたが、74年にスターキャッスルに改名した。本作は、76年にUSAエピック・ソニーからリリースされたファースト・アルバムで、国内初CD化盤、ライナーは酒井康、歌詞・対訳付。メンバーは、ステファン・ハグラー、ゲイリー・ストレーター、テリー・ルトゥレル、マシュー・スチュワート、ハーブ・シルト、スティーヴ・タスラーの6人編成、プロデュースはトミー・ヴィカーリ。端的なイエス・フォロワー的シンフォニック・プログレを基調に、アメリカンなポップネスやAOR的洗練感を加味したサウンドを展開していて、ともかくもイエス的な印象。REOスピードワゴンのファースト時のボーカルだったルトゥレルのシンギングは、普通に爽やかだがジョン・アンダーソンに寄せている感じで、上手くて流暢なツイン・ギター、キーボード、ベースも、各々やはりイエス的なのは否めない。これがオマージュなのかエピゴーネンなのかは微妙なところかも知れないが、無理にイエス的リフや変拍子アレンジを導入しなくとも、これだけの腕があるなら、例えばアメリカ的ポップネスを核としたシンフォニック・プログレとして、スティックスやカンサス辺りと同等に通用したのではとも思う。よくも悪くも、結果としてイエスへのクリソツ感が個性となっていて、それはそれで面白い。
国内盤
(Progressive/Symphonic,Pops / Jewel-case CD(1998) / Epic/Sony Records/Japan)